2013年6月24日月曜日

ギターの金属パーツの真実、知っていますか?

まず、物理学的に変形しない物など存在しない。

アルミ缶を握れば潰れる。

それと同様に、ジュラルミンブロックも

握れば変形するのだ。

そう、最初に言ったように、

変形しない物など存在しない。

目で見て判らないだけだ。

そしてその僅かな変形が重なると、

物質の疲労破壊となる。

金属疲労という言葉なら聞いた事があるだろう。

が、金属だけでなくセラミックでもカーボンでも

あらゆる物質で起こりえる現象だ。


変形とは、原子の場所がずれるということ。

通常、弾性範囲内であれば元の位置に戻るが、

戻れない原子もある。

それが重なり、物質はもろくなり、

応力に耐え切れなくなり、破壊というか崩壊する。

なぜ弦が死に、切れるのかなんとなく理解できただろうか?


ギターにおいて目に見えて判る金属疲労は、

弦が死に、切れるという現象だ。

弦が死ぬとは、物質としての強度が下がるという事。

切れるとは、応力に耐え切れなくなり破壊するという事になる。


極端な話、ギターの全てにそれは起こる。

ブリッジ、ナット、フレット、ボディー、ペグ、ネック、、、

疲労しているブリッジ、していないブリッジ

疲労いているペグ、していないペグ

やはり振動の伝達性能に差が出てくるので、

極端な話、音は変わってくる。

確実に。

人間が聞き取れるレベルの

差異があるかどうかは別にして。


つまり、ギターとは劣化するものである!