SLIPKNOTのギタリスト・Mick Thomsonの
シグネイチャーモデルMTM1と基本構造が同じ、
RGT42DXの最終モデルを買ってみたので解説してみる。
ボディー:Mahogany
ネック:5pc Maple/Walnut
指版:Rosewood
ジョイント:neck-thru
ブリッジ:Edge III tremolo bridge
主なスペックはこんな感じだ。
まずはボディー。
45mm厚の普通のマホガニーボディー。
煌びやかさ、広がり奥行き、リッチ間など、
フラットトップなので全く無い。
良い意味でも悪い意味でも、ソリッドな音だ。
ネックはというと、少し特殊だ。
KTS™ TITANIUM Reinforcementという、
Ibanez独自のチタン製の補強バーが入っている。
ESPのサポートカーボンロッドのチタン版のようなもの。
カーボンよりも重くて硬い物が入っているので、
Ibanezのネックのほうが締まった硬い音になるはずだ。
純粋に全く同じギターで、サポートロッドの材質のみを変更して、
聴き比べない限り非常にわかりにくい違いだとは思うが。
ちなみに、KTS™ TITANIUM Reinforcementは
RGT42DX最終モデル(艶消しのボディーカラー)、
RGT6EX2、MTM1などにインストールされていた。
そして、Ibanezなのでフレットがデカい。
一般的なジャンボフレットが付いている。
そしてIbanez独自のシェイプで、
とても薄いネックとなっている。
つまり必然的に薄っぺらな出音になってしまう。
良く言うとシャープ。
そして最後にブリッジ。
このEdgeシリーズはIbanezオリジナルの
フロイドローズと考えてまず間違い無いだろう。
弦間はフロイドローズよりも若干広い。
RGT42DXに装着されているEdge IIIと
Floyd Rose originalを比べると、
Edge IIIのほうが使い勝手はとてもいい。
だが剛性感が足りない。
つまりチューニングが若干狂いやすいということだ。
まとめると、商品としては素晴らしい。
品質、扱いやすさ、弾きやすさ、
つまり、商品としては素晴らしい。
音はというと、非常に使い道の限られる音だと思う。
ひたすらソリッドでタイトでブルータルで感動なんて無い。
なので個人的にはクリーンでは使えない1本だ。
だが、クールでヘビーなリフなんかにはもってこいだ。
値段という物を考えると、最高に良いメタルギターとなっている。
だが、クールでヘビーなリフなんかにはもってこいだ。
値段という物を考えると、最高に良いメタルギターとなっている。