ここで言うヘヴィーな音楽とは、
ヘヴィーメタル、ヘヴィーロック、
メタルコア、スラッシュメタル、
スクリーモなどのバンドサウンドだ。
まず、日本とはどういう国か。
みんなと同じようにしていれば、
目立たず問題は無い国だ。
つまり出る杭は打たれる国。
個性的な人はいじめの対象になりやすく、
そして、大多数の意見が正義だ!
などと勘違いも甚だしい風潮もある。
なので、「流行っている音楽が良い音楽」
という謎の風潮もしばしば。
「みんなが聞いているものを聞いていれば、
みんなの話にもついていけるし......」
なんて、周りに流されっぱなしの人が
この国の人口の大半を占めている。
なのでこの国の国民性という観点から、
一瞬でも流行を作ってしまえば
有名になるし儲かるという事がわかる。
そして日本人の音楽の嗜好。
洋楽のPOPSとJ-POPを聴き比ると
一目瞭然なのが、低域の違いだ。
日本の音楽しか聴かない人からしたら、
ジャズ、ポップス、バラード、フォークロック、
洋楽の全てが重く感じるだろうと思う。
これは、国民性の違いから歴史と絡みあって
生み出されてきた結果なのだと思う。
さらっと聞き流せるほうがいいのか、
ストレートに刺激が強いほうがいいのか。
日本の高級レストランでの料理と、
海外の高級レストランでの料理を
食べ比べてもらえば、この違いがわかると思う。
ここまで読んで、ヘヴィーな音楽が流行しないのか
なんとなく解っていただけただろうか?
流行は勝手にできるものではなく、
確実にどこかの誰かの意図によって
作り出されている。
ある程度のクオリティーを確保できている物が
流行っているように見せてしまえば、
それは流行ってしまう。
つまりある程度のクオリティーを
確保できている物に莫大な資金をかけて、
一瞬流行を”捏造”してしまえば
そのあともだいたい流行ってしまう。
本当に良い物で無い限り、
短命に終わってしまうが。
そして何かを流行らせようとして金を使う側
つまりレコード会社や事務所も
投資対象(アーティスト)を選ぶ。
今の日本市場にマッチするのかどうかなど。
今まで散々弄り回してきた日本市場の中で。
そして記憶にあるかぎりで日本のチャートの
上のほうに食い込んだ重いバンドといえば、
マキシマムザホルモンである。
彼らと言えば奇抜な歌詞、
キャッチーな曲、
ドラムが女でギターと実の兄弟だ。
そして激しい音楽にデス声で軽い音。
話題性抜群。
話題性は抜群だが、
奇抜な歌詞では大多数の心は動かせない。
キャッチーであるが故に簡潔な曲になり、
大多数に飽きられるのが早い。
ドラムとギターが兄弟ってのは話題にはなるが、
音楽を聞く側としてはどうでもいい。
ということで短命に終わったのだろう。