2013年5月31日金曜日

LTD TRUCKSTERのレビュー

今回は、メタリカのフロントマンを勤める、

James Hetfieldのシグネイチャーモデルについて。

外観からは良くわからないがコレ、

実は市販品としては超特殊なギターである。


ボディー:(Top) Hard Maple, (Back) Mahogany
ネック:Mahogany
指版:Rosewood
ジョイント:Set-neck
ブリッジ:TonePros®T3BT & T1Z

レスポールの形状をしているが、

実はレスポールではない。

ボディー厚が45mmしかないのだ。

そのためかなり弾きやすい。

レスポールかストラトかなんなのか?

という話をすると、MAというギターになる。



そして、スペックには書いてないが、

実はこれにはとても厚い塗装がされている。

無駄な響きを抑えて、音をシャープにするためだ。

一般にギターの塗装が薄いほうが良いとされているが、

それは鳴りや響きを良くするためである。

だが彼が欲しかったのは、

シャープさ、バイト感、硬さ、

そんなところであろう。

ゴリゴリに歪ませてメタルを弾くためだけの

特化したギターに仕上がっている。

クリーンやクランチで弾くと、とにかく硬い。

本当に使い道の少ないギターだと思った。

重さよりも硬さが目立つ。

個人的にやっているメタルコアには使えないと思った。

ハードなリフにしか使えないと思い、

最近は殆ど使わなくなってしまった。

なのでJamesと同じような音を

追い求めている人か、

あのルックスが好きな人にしか

価値を見出せないような、

特化しすぎた商品となっている。

もちろんメタリカを弾くにはドンピシャな音が出る。